曖昧ろじっく。

さざめごと きれいごと よまいごと ざれごと よしなしごと
さざめごと きれいごと よまいごと ざれごと よしなしごと

想い出

あまりにも分かりやすく用意されていたような意味のある記憶ばかりではないでしょう。
毎日のように食べていた祖母の料理のメニューや味をすぐには挙げられないように。
言葉少なな祖父との限りある筈の会話でさえ、中身を取り出せないように。
どの瞬間も価値に気付ける賢さは無く、気付くときまで記憶が留まってくれるとも限らない。

なんでこの情景だけ残っているのだろう、というようなものばかりが正しい。
去った人のことを、後から、自分勝手に、答え合わせも出来ないままで、意味や想いを追いかける。独りよがりな作業だけが現実。
どうにか手にしたわずかな名残を、追い出されずに在ったそれを、追いかけているということ。
その意味を、そうしている私の気持ちを。
それだけが、今となっては唯一、確かなものに出来る余地のあるもの。

想い出は追いかけるもの。

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