鱗
唇を合わせた。
間違いではない代わりに
正しくもなかった。
けれど確かで、本当のこと。
潤っているその場所に
魚の鱗に由来する牙がある。
白く、骨に似て、非なるもの。
かつて泳ぐ生き物の肌だったもの。
辿ったであろう長い時間を思えば、やはり骨だと思われる。
成れの果てという意味として。
泳ぐ生き物としての時間を終えた、
つまり永遠になる瞬間を手にした。
同種の者としての懐かしさが、
かつての名残へ還りたがった。
今までも今もこれからさえも、そこにある気がした。
これっきり、これ以上はない。
唇を合わせた。
束の間溶け合い、異なる海へ向かう。
きっと別の場所にこの骨も骨のような牙も埋まるだろう。
そしてまた全く別の新たな鱗として。
ある命の小さな海にて、白く宿ることでしょう。
間違いではない代わりに
正しくもなかった。
けれど確かで、本当のこと。
潤っているその場所に
魚の鱗に由来する牙がある。
白く、骨に似て、非なるもの。
かつて泳ぐ生き物の肌だったもの。
辿ったであろう長い時間を思えば、やはり骨だと思われる。
成れの果てという意味として。
泳ぐ生き物としての時間を終えた、
つまり永遠になる瞬間を手にした。
同種の者としての懐かしさが、
かつての名残へ還りたがった。
今までも今もこれからさえも、そこにある気がした。
これっきり、これ以上はない。
唇を合わせた。
束の間溶け合い、異なる海へ向かう。
きっと別の場所にこの骨も骨のような牙も埋まるだろう。
そしてまた全く別の新たな鱗として。
ある命の小さな海にて、白く宿ることでしょう。
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