SSS【unknown】
キスを知らなければ、世の中の恋人たちは愛の行為として唇を重ねることを自然とやってのけたのだろうか。
リストカットを知らなければ、絶望と孤独に苛まれたときに人は自らの腕を傷つける行為を思い立っただろうか。
自分だけの意志で、何者にも縛られることなく己だけで生きていけるなら。
そうした世界に憧れを抱きながら、同時に決して自分ではその世界に踏み込むことはないと確信する。
ただひたすら私が怖いのは独りぼっちになることだ。
私の話す言葉も、選ぶ行動も、大体においては誰かの何番煎じであるのだろう。
それがもどかしい。唯一の存在でありたいと思う。
けれど誰かと分かち合いたい。僅かでもいい、繋がっていたい。
平凡な世界で非凡な夢を見る甘美な日常に溺れている。
ここで思いついた疑問がひとつ。
世界で一番最初に思考を持った、世界の創生者である神様は一体どんな気持ちでいたのだろう。
それは今、名づけ難い感情を持て余している私と同じような気持ちなのだろうか。
ああ、それとももしかして。
世界中の人々はきっとこんな風に救われないような孤独を持っていて、それでも仕方なく言葉の型にはめ込んで窮屈に生きているのかもしれない。
誰かに伝えたくて。
そして、そうやって型にどんどんはめ込んでいくうちに自分でも益々分からなくなっていくのだろうか。
一体この感情は何なのか。
有りの儘、すべてが伝わることはないのだろうか。
私が見ているもの聞いているもの感じているもの。
あなたはあなたとしてしか受け取ることは出来ないのだろうか。
どこまでも追い続ける。そうしてどこまでも深みに嵌ってしまう。
寂しくて、だからきっと泣きたい程に嬉しくなる瞬間が来るんだね。
私とあなたは完全に理解し合うことなんて出来ない。絶対だよ。賭けてもいい。
ボロボロになって傷つけあうような日々も必ずある。
それが出来る他人同士だから。決して一つになれやしないから。
私はあなたの横顔をいとしいと思うことが出来るのね。
ろくでもない、この素晴らしい世界で。
【unknown】
リストカットを知らなければ、絶望と孤独に苛まれたときに人は自らの腕を傷つける行為を思い立っただろうか。
自分だけの意志で、何者にも縛られることなく己だけで生きていけるなら。
そうした世界に憧れを抱きながら、同時に決して自分ではその世界に踏み込むことはないと確信する。
ただひたすら私が怖いのは独りぼっちになることだ。
私の話す言葉も、選ぶ行動も、大体においては誰かの何番煎じであるのだろう。
それがもどかしい。唯一の存在でありたいと思う。
けれど誰かと分かち合いたい。僅かでもいい、繋がっていたい。
平凡な世界で非凡な夢を見る甘美な日常に溺れている。
ここで思いついた疑問がひとつ。
世界で一番最初に思考を持った、世界の創生者である神様は一体どんな気持ちでいたのだろう。
それは今、名づけ難い感情を持て余している私と同じような気持ちなのだろうか。
ああ、それとももしかして。
世界中の人々はきっとこんな風に救われないような孤独を持っていて、それでも仕方なく言葉の型にはめ込んで窮屈に生きているのかもしれない。
誰かに伝えたくて。
そして、そうやって型にどんどんはめ込んでいくうちに自分でも益々分からなくなっていくのだろうか。
一体この感情は何なのか。
有りの儘、すべてが伝わることはないのだろうか。
私が見ているもの聞いているもの感じているもの。
あなたはあなたとしてしか受け取ることは出来ないのだろうか。
どこまでも追い続ける。そうしてどこまでも深みに嵌ってしまう。
寂しくて、だからきっと泣きたい程に嬉しくなる瞬間が来るんだね。
私とあなたは完全に理解し合うことなんて出来ない。絶対だよ。賭けてもいい。
ボロボロになって傷つけあうような日々も必ずある。
それが出来る他人同士だから。決して一つになれやしないから。
私はあなたの横顔をいとしいと思うことが出来るのね。
ろくでもない、この素晴らしい世界で。
【unknown】
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