戯れ言SSS【皮】
指先が
ささくれて
とても美しいとは
形容し難くって
だからほら
其の甘皮を剥いて
捲っていけば
綺麗になるんじゃあないかと
そんな訳で
痛々しい
それでいて瑞々しいような
汚れのない皮が顔を見せ
それも束の間
又同様にして
汚れていくのです
丁度玉葱を剥くときみたいに
ほら貴方も経験がお在りでしょう
美味しいところへと
剥いて剥いて剥いて
そうして何故だか
全て皮と朽ちるのを
そういう経験がお在りでしょう
どうしたって見つからないのです
核たる部分が
とても私が理想としたそれに
相応しくないのです
垣間見た瑞々しさは
乾いて
何やら酸っぱい儘で
どうも納得がいかず
境界というものは
何につけても曖昧なようで
一度其れを実と為さば
其れは私に余地を与えず
果は無いのだと知らしめて
また諦めを持て余しながら
少しの水と養分とを与えて
実が成るのを待つばかりです
どちらが実なのかも
其れがどの様な貌なのかも
果たして其処に在るのか無いのかも
はてさて
取り敢えず皮を剥きましょう
美味しい実ならば結構
渋ければ吐き出して
或いは呑み込んで
そうしてまた皮を剥いて
芳醇の香りを覗き
果汁が透明に
世界を宿して煌めいたなら
皮まで
たんと召し上がれ
***
ふと考えたことでした
ささくれて
とても美しいとは
形容し難くって
だからほら
其の甘皮を剥いて
捲っていけば
綺麗になるんじゃあないかと
そんな訳で
痛々しい
それでいて瑞々しいような
汚れのない皮が顔を見せ
それも束の間
又同様にして
汚れていくのです
丁度玉葱を剥くときみたいに
ほら貴方も経験がお在りでしょう
美味しいところへと
剥いて剥いて剥いて
そうして何故だか
全て皮と朽ちるのを
そういう経験がお在りでしょう
どうしたって見つからないのです
核たる部分が
とても私が理想としたそれに
相応しくないのです
垣間見た瑞々しさは
乾いて
何やら酸っぱい儘で
どうも納得がいかず
境界というものは
何につけても曖昧なようで
一度其れを実と為さば
其れは私に余地を与えず
果は無いのだと知らしめて
また諦めを持て余しながら
少しの水と養分とを与えて
実が成るのを待つばかりです
どちらが実なのかも
其れがどの様な貌なのかも
果たして其処に在るのか無いのかも
はてさて
取り敢えず皮を剥きましょう
美味しい実ならば結構
渋ければ吐き出して
或いは呑み込んで
そうしてまた皮を剥いて
芳醇の香りを覗き
果汁が透明に
世界を宿して煌めいたなら
皮まで
たんと召し上がれ
***
ふと考えたことでした
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