SSS【呪文】
お疲れ様。
疲れたでしょう?
お風呂、準備しておいたから直ぐにでもどうぞ。
夕食?
そんなの私がやるわよ。
ちょっと、何よその反応!
失礼ね。
これでも日々上達してるのよぅ?
そりゃ、貴方には敵わないけど。
…何よう、子供を扱うみたいに。
目線の高さだってそう変わらないのに、そういつも頭撫でられてたら子供みたいな気分になるわ。
まぁ、嫌じゃないけど。
…何よ。
ほら、いいからとりあえず上がって頂戴。
泥まみれじゃない。
もう若くないんだから余り無茶しないでよ?
ああ、そうだ。
忘れてた。
「お帰りなさい、剣心」
反芻した。
何度も。
現実染みた、幻想。
秋風に拐われた落ち葉が、乾いた地面を引っ掻いた。
カサリ。
カサリと。
音は微かに耳朶を撫でる。
ひび割れて朽ちてゆく。
「…お帰りなさい」
会いたい、と思っているのだろうか。
私は。
けれど未だ会えない。
上手に言えやしない。
「お帰りなさい」
ああ。
余りにも無力だ。
私が一体何れ程。
何れ程。
貴方を知っているの。
ああ。
余りにも空虚だ。
この場所は貴方を知らぬ。
この声は貴方を知らぬ。
この指は貴方を知らぬ。
この瞳は貴方を知らぬ。
絶え間無く移り行く全てを。
知らない貴方を。
どうやって迎え入れよう。
どうやって受け止めよう。
まるで別物なのに。
「…お帰りなさい、剣心」
声にした貴方の名すら私のものではない。
何処へ行ってしまったんだろうね。
幻は。
ああ、早く言わないと。
呪文のように繰り返した言葉を。
じゃないと。
ほら。
寝ても覚めても現実で。
貴方を思っても独りきりで。
私すら分からなくなる、私。
ねえ、怖いよ。
真っ暗だから。
だから何度も唱えなくちゃ。
幻を探さなきゃ。
あの赤い幻。
とっておきの呪文を。
どうか助けておくれ。
カエリタイノヨ
***
なんか。
あれ?
今思うとあたしが書くのって全部暗くないですか。
あれー。
追記:
誤字修正しました。
今度は頑張って明るいのかこうそうしよう。
でも基本シリアスなのが好きなんですよねー。
あとで見返すといたいものが多いけど笑
思考は割と現実的というか冷たいという部類に入るらしい。
前にそんなこと言われたけど。
まあ、ひねくれてますんでねー。ねー。
疲れたでしょう?
お風呂、準備しておいたから直ぐにでもどうぞ。
夕食?
そんなの私がやるわよ。
ちょっと、何よその反応!
失礼ね。
これでも日々上達してるのよぅ?
そりゃ、貴方には敵わないけど。
…何よう、子供を扱うみたいに。
目線の高さだってそう変わらないのに、そういつも頭撫でられてたら子供みたいな気分になるわ。
まぁ、嫌じゃないけど。
…何よ。
ほら、いいからとりあえず上がって頂戴。
泥まみれじゃない。
もう若くないんだから余り無茶しないでよ?
ああ、そうだ。
忘れてた。
「お帰りなさい、剣心」
反芻した。
何度も。
現実染みた、幻想。
秋風に拐われた落ち葉が、乾いた地面を引っ掻いた。
カサリ。
カサリと。
音は微かに耳朶を撫でる。
ひび割れて朽ちてゆく。
「…お帰りなさい」
会いたい、と思っているのだろうか。
私は。
けれど未だ会えない。
上手に言えやしない。
「お帰りなさい」
ああ。
余りにも無力だ。
私が一体何れ程。
何れ程。
貴方を知っているの。
ああ。
余りにも空虚だ。
この場所は貴方を知らぬ。
この声は貴方を知らぬ。
この指は貴方を知らぬ。
この瞳は貴方を知らぬ。
絶え間無く移り行く全てを。
知らない貴方を。
どうやって迎え入れよう。
どうやって受け止めよう。
まるで別物なのに。
「…お帰りなさい、剣心」
声にした貴方の名すら私のものではない。
何処へ行ってしまったんだろうね。
幻は。
ああ、早く言わないと。
呪文のように繰り返した言葉を。
じゃないと。
ほら。
寝ても覚めても現実で。
貴方を思っても独りきりで。
私すら分からなくなる、私。
ねえ、怖いよ。
真っ暗だから。
だから何度も唱えなくちゃ。
幻を探さなきゃ。
あの赤い幻。
とっておきの呪文を。
どうか助けておくれ。
カエリタイノヨ
***
なんか。
あれ?
今思うとあたしが書くのって全部暗くないですか。
あれー。
追記:
誤字修正しました。
今度は頑張って明るいのかこうそうしよう。
でも基本シリアスなのが好きなんですよねー。
あとで見返すといたいものが多いけど笑
思考は割と現実的というか冷たいという部類に入るらしい。
前にそんなこと言われたけど。
まあ、ひねくれてますんでねー。ねー。
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