Spica
目が冴えちゃって眠れない。
とても穏やかな夜なのに。右を向いても、左を向いても、
有るのは静寂と果てしない夜の闇。
七月になった。
もうすぐ世間は夏休み。
何をする気にもなれない。
息をするのだって面倒だし、
面倒だと思うのも面倒だし、
可愛げのない私はもっと面倒な生き物だ。
そんな私の頬を生ぬるい初夏の風が緩やかに撫でた。
センチメンタルに過去をなぞる。
いつか、貴方が教えてくれた星を探す。
一番明るい星は冬まで隠れているから。
その変わりに乙女座の星の一つの名前をくれた。
この田舎町の夜空に敷き詰められた星々の中でも
際立って煌めくスピカ。
冬が来たらまた一つ秘密を明かそうと、
小指とスピカに誓った。
星は見えなくても其処に在るのに。
其の光も場所も名前も夜に埋もれたままだ。
丁度こんな夜に、柔らかな染み込む声で神話を紡いでくれた人。
貴方もきっと同じ夜に眠っているなら。
すぐに探しに行きたいのに。
秘密の約束は、ずっと遠い冬で待ち続けているよ。
早く、見つけてあげなくちゃ。
早く早く。
燃え尽きて、灰になる前に。
だから、私を一人にして夢を彷徨わないで。
早く戻ってきて。
灰になってしまう前に。
***
メモ書きみたいな。
無修正。現代。
とても穏やかな夜なのに。右を向いても、左を向いても、
有るのは静寂と果てしない夜の闇。
七月になった。
もうすぐ世間は夏休み。
何をする気にもなれない。
息をするのだって面倒だし、
面倒だと思うのも面倒だし、
可愛げのない私はもっと面倒な生き物だ。
そんな私の頬を生ぬるい初夏の風が緩やかに撫でた。
センチメンタルに過去をなぞる。
いつか、貴方が教えてくれた星を探す。
一番明るい星は冬まで隠れているから。
その変わりに乙女座の星の一つの名前をくれた。
この田舎町の夜空に敷き詰められた星々の中でも
際立って煌めくスピカ。
冬が来たらまた一つ秘密を明かそうと、
小指とスピカに誓った。
星は見えなくても其処に在るのに。
其の光も場所も名前も夜に埋もれたままだ。
丁度こんな夜に、柔らかな染み込む声で神話を紡いでくれた人。
貴方もきっと同じ夜に眠っているなら。
すぐに探しに行きたいのに。
秘密の約束は、ずっと遠い冬で待ち続けているよ。
早く、見つけてあげなくちゃ。
早く早く。
燃え尽きて、灰になる前に。
だから、私を一人にして夢を彷徨わないで。
早く戻ってきて。
灰になってしまう前に。
***
メモ書きみたいな。
無修正。現代。
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